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裁量労働制とは?

 先日、「裁量労働制」という言葉(記事)を目にしました。就活生、入社後日が浅い方には聞き慣れない言葉だと思います。
私もサラリーマン時代には聞き慣れない言葉としてましたが、一昨年、私が就労していた会社でこの「企画業務型裁量労働制」が取り入れられ、その実態を経験しました。

では、裁量労働制について簡単に説明します。

 裁量労働制とは、労働時間の計算を実労働時間ではなく、一定時間働いたとになす「みなし時間」によって行う制度です。対象業務は業務の遂行が大幅に労働者の裁量に委ねられる一定の職種であり、「専門業務型裁量労働制」と「企画業務型裁量労働制」の2種類が労働基準法によって認められている。そして今、一部営業職に裁量労働制を拡大することなどを盛り込んだ、厚生労働省の労働政策審議会の報告書案があがっているようです。

 仮に日本企業全てがこの労働制を導入した場合、この先どうなるのか?私は、成果をはかる基準の曖昧さ、会社が求めてくる成果を出そうとする労働者の長時間労働を助長するなど、矛盾点が多くなると考えてます。実際に私が就労していた時の会社では、この労働制に属さない営業職までも就業規則に盛り込みました。導入理由は残業代を支払いたくないという浅はかな理由だと知り、憤りと共に呆れ果てたことを思い返します。
 この裁量労働制度は要領の良い人には素晴らしい制度であるが、要領の悪い人、悪意をもって要領良くこなす人(他人に押し付ける、無責任な人等)、この労働制度を悪用する企業(ブラック企業)には喜ばしい制度であると思います。
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